産後体型戻しが迷宮入りする理由を経験者に聞いてわかった事

産後の体型についてどう感じているかを聞くと、ほとんどのママが体型の変化を感じている。と言います。

私も3人の子どもがいますが、体型の変化を恐ろしいほど感じている一人。
出産回数が増えるごとに戻りにくい。

子育てをしながら体型を戻す事は大変ですが、
産後もキレイでいたいという気持ちには変わりはありません。

ダイエットも同じですが、産後の体型戻しが上手くいく人もいれば、
なかなか戻らないと悩むママもいます。

これまでたくさんのママと出会い、今もたくさんのママと出会っています。
その中で、上手くいく人と上手くいかない人の差が見えてきました。

上手くいかない人の多くは、ある時期から産後の体型戻しが迷宮入りしている事に気づきました。迷宮入りする理由を知ると成功への近道が見えてきます。

産後の体型戻しが迷宮入りする3つの理由

産後に誰もが感じる体型の変化。そして、体重は戻っても体型が戻らない。
という問題に直面します。

ほとんどのママが直面する問題。
本やネットでは解決するための情報がたくさん流れています。

骨盤矯正、運動、骨盤ケア、食事制限、産後リフォームインナーなど種類や方法は色々。

取り組み方も画像や動画で簡単に見れますが、
なぜ産後の体型が戻らないとに悩む人が多いのでしょうか。

1.いつまでが産後なのかわからない

お子さんが3歳になっていても、産後だから。と言っている人いませんか。
下の子がいる場合は、下の子を出産してからです。

産後は身体の回復のためしっかり休むことが大切ですが、
それも産後1ヶ月程度まで。

1ヶ月健診が終わると徐々に生活リズムを整える為にも、
病院でも動くように言われます。

ママ自身も身体の回復を実感しているので、
あれもこれもと動く事も多く、
産後3~6ヶ月頃は自然に体重や体型が戻っていく事が多いです。

よく、産後の体型を戻すのは6ヶ月が勝負。
と言いますが、産後6ヶ月を過ぎてもママの身体は回復途中なので
無理をしてはいけません。

産後6ヶ月は戻しやすい時期。というだけ。
むしろこれから産後1年までの期間が勝負です。

産後6ヶ月以降は、体重と体型の戻り具合は個人差が出やすい時期。
意識的に体型戻しに取り組む事が、妊娠前の身体に戻れるかの分かれ道。

では、いつまでが産後なのか。
産後と言える期間を1年まで。と区切りましょう。

産後の体型戻しのゴールを決める事で、
いつまでたっても体型が戻らない。
という迷宮に自ら入る事を防げます。

2.女性が肥満になるキッカケの4割が妊娠

妊娠前はすごくスリムだったのに。
と妊娠前と産後の体型が別人という方も少なくはありません。

肥満になるキッカケは日常にたくさん潜んでいます。
失恋、友人や対人関係でのストレス、仕事のストレスなど、
年齢や性別は関係ありません。

その中でも妊娠は別格。
妊娠中はホルモンの影響で身体が柔らかくなり、脂肪を貯めやすい身体になります。

脂肪は赤ちゃんを守り、出産後は育てていくために必要なもの。

ところが、妊娠中に赤ちゃんの分も。産後はおっぱいの為に。
と必要以上に食べてしまうと、運動して体重管理を頑張っても消費しきれず脂肪に。

産後は24時間気を張っています。
睡眠不足や慣れない育児で思うようにいかないストレスも加わり、
つい甘いものを食べてしまう。

それが1日1度ならまだしも、何度も繰り返すことも。

そして、何日も同じことを繰り返す。
食べている時は授乳していたら大丈夫。と呪文のように言い聞かせる。

あぁ。私の事だ。と、
産後1年経っても8kgが落とせなかったあの頃を思い出します。

授乳は母乳とミルクの混合で、なんとか完全母乳(完母)を目指す私。
母乳の為にしっかり食べていました。

結局、生後3ヶ月頃には完全ミルクに。

ミルクになった事で、夫に授乳を任せることも出来たので、
睡眠もきちんと取れるようになりました。

そのお陰もあり、体調の回復は順調。
しかし、食事はそのまま。

妊娠中からしっかり食べる習慣はなかなか戻りませんでした。
習慣とは恐ろしいものです。

3.産後ダイエットは挫折しやすい環境と隣り合わせ

ダイエットは続けることが大切。
産後は特に挫折しやすい環境と隣り合わせです。

●自分の時間軸で動けない

当たり前の事ですが、赤ちゃんにママが合わせます。
トイレ、食事、睡眠と全てにおいてタイミングが合わない事は日常茶飯事。

特に、食事は赤ちゃんの機嫌の良い間に済ませがちで、
とにかく子どもに食べさせる事が優先。

ママは隙を見計らって食べるので、早食いになりがちです。

よく噛むことで満腹感を得られ、
食事量が減り痩せると言いますが、なかなか難しいですね。

子ども達が優先になる母の気持ちはわかります。
しかし、食事は身体をつくる源。

身体の為にも食事はよく噛んで、出来る限りゆっくりと食べましょう。

そうすることで早食いを防く事ができ、間食の回数も減らせます。

●ストレス発散が食事に出やすい

子育て期間は、どうしても自宅にいる時間が増えます。
なんといっても体力勝負。

質の良い睡眠が取りにくいこともあり、疲れも溜まりやすいです。

疲れた時には甘いもの。という言葉を一度は聞いたことがあると思います。
実はこれ大きな落とし穴。

甘いものを食べることで一時的には血糖値が上がり、
疲れが回復したように身体が動きます。

しかし、急激に上がった血糖値はその反動で低血糖を引き起こす可能性が。
身体は低血糖を防ぐ為に、再び甘いものを要求してきます。

その結果、甘いものを食べて続けてしまい
消費しきれないエネルギーは脂肪となってしまいます。

手軽にエネルギー補給が出来ますが、食べ過ぎを防ぐために注意が必要です。

➢果物を食べる。
➢ナッツ類を食べる。
➢ヨーグルト、チーズを食べる。

など、血糖値が急激に上がりにくい食べ物がオススメ。
私自身も気を付けています。

しかし、どうしても手軽に食べやすいおにぎりやパン、チョコレートに手が出てし
まうんです。

ただし2つだけ注意している事があります。

  1. おにぎりやパンを食べる場合は、よく噛んで食べる。
  2. チョコレートならカカオが多いもの(ビターチョコ)

この2点に注意することで、血糖値の急激な上昇を防げます。

しかし、どちらも食べ過ぎてしまえば終わり。
   あらかじめ食べる量を決めておきましょう。

●育児は体力の消耗が激しく運動する余裕がない

子育て中はとにかく体力が必要です。
赤ちゃんの頃は睡眠不足。目が離せなくなると抱っこやおんぶ。
動き回るようになれば走って追いかける。

子ども達の月齢によって疲れる理由は違いますが、
とにかく子育ては体力勝負です。

私も、大きくなれば楽になるかなと思っていましたが、そうではありません。

遅い時間の習い事の送迎や、土日は部活動の試合の引率など、
私自身も年齢を重ねているため、
むしろ大きくなってからの方が大変に感じる事の方が多いです。

だからといって、運動するまとまった時間が取りにくい。

そんなときは子育てしながら、体力づくりにしてみましょう。

●抱っこ(おんぶ)でスクワット

※画像の姿勢で抱っこしながら行いましょう

●赤ちゃんの寝ている横でプランク

●テレビ見ながらプランク

●サイドプランク

●足上げるだけ腹筋

※慣れてきたら、脛の上にうつ伏せで赤ちゃんを乗せてみましょう
※生後3ヶ月以降の、首座りができるようになってからします。

遊んでいる隙に。抱っこであやしているときに。家事の合間に。テレビを見ている間に。など、まとまった運動時間を取らなくても、ながらエクササイズで十分。

子育て中は、日常生活がトレーニングと同じです。

あえて運動する時間を取らなくても、
10kg前後の子どもを抱っこし続ける場面も何度も出てきます。
その時間を有効活用しましょう。

ただし、注意する事はたった一つ。
姿勢だけ。

子どもを抱っこするときにありがちな、骨盤に子どもの体重をかけること。
これは、骨盤の歪みを自ら作っている状況。

この姿勢だけはできる限り控えることで、
骨盤の歪みを劇的に無くすことが出来ます。

産後1年が最も迷宮入りしやすい理由

産後と言えるのは1年まで。この区切りが運命の分かれ道と言っても過言ではありません。

産後1年はあくまでも身体が回復する期間。
ホルモンバランスが妊娠前の状態に回復するのは、もう少し時間が必要になります。

出産に向け変化したホルモンバランスは、産後約2年をかけて元に戻ります。

実際に、産後初めての生理が3ヶ月再開する人もいれば、
1年を過ぎても再開しない人もいます。

再開しても、月経周期が安定するのに時間がかかる人も。

もちろん個人差はありますが、
ホルモンバランスが妊娠前の状態になるには
約2年かかると言われています。

産後1年で出産で受けた身体のダメージを回復し、
その後1年をかけてホルモンバランスを整える。
と考えると分かりやすいですね。

しかし、この産後1年という区切りは産後の体型戻しの運命の分かれ道でもあります。
それは卒乳(断乳)する時期と重なるからです。

離乳食完了期から幼児食になり食事メインになる事。
子どもの歯が生え授乳に差し支えるようになる事。
仕事復帰する時期。などの理由から産後1年を目安に卒乳するママが多いです。

離乳食が1日3回になる頃には授乳の回数も減りますが、
食事の量がこれまでと同じ。

その場合エネルギーは余り、余ったエネルギーは脂肪として溜まります。

これでは、これまで頑張って体重や体型を戻すために
食事管理や運動をしてきた意味がありませんね。

卒乳のタイミングは様々。
私は3人の子どもそれぞれ授乳方法が違い、体重の戻り方も違いました。

➔1人目 混合、産後3ヶ月でミルク(体重8kg増)
➔2人目 完全母乳(体重2kg減)
➔3人目 混合、産後1年頃に卒乳(体重変化なし)

1人目の時は全く食事を気にしていませんでした。結果8kg増加。
2人目はいくら食べてもお腹が空きましたが、
離乳食の回数が増えるころは食事は気を付けました。結果-2kg減。
3人目は卒乳まで混合だったので、食事に気を付け授乳。結果±0kg。

体型は骨盤エクササイズに取り組んでいた事もあり、
3人出産後も変わらずの体型をキープしています。

授乳回数が減ってくるタイミングで、食事を一度見直す。
注意する事はたったこれだけです。

【まとめ】

  • 産後と言えるのは出産後1年と区切りをつけゴールを決める事で成功率が上がる
  • 挫折と隣り合わせの産後ダイエット。3つの事に注意する事がポイント
  • 産後の身体の回復は1年。ホルモンバランスの安定は2年必要である
  • 産後ダイエットは、授乳回数が減るタイミングで食事を見直すことがポイント

【結論】

産後の育児環境は人それぞれです。

里帰り出産をする人。里帰りはしないが、産後は手伝ってくれる環境がある人。
産後ドゥーラを利用する人。地域のサポートを利用する人。

サポートの方法も増えています。

その一方で、両親から離れて暮らしサポートが受けられない人。
介護と出産が重なってしまう人など、サポートしてくれる人や環境がない人も。

環境の違う中で、子育てをしながら産後の体重と体型戻しは本当に大変です。

気づけば体重も体型もこんなはずじゃなかった。
と焦る人も多く、気づけば体重も体型も戻らず、いつまでも悩み続ける事に。

しかし、身体の回復は産後1年。
ホルモンバランスの安定は産後2年。

それぞれの区切りで、食事や運動を一度見直すことで、
産後の体重と体型戻しの迷宮入りを防いで産後ダイエットを成功させてみませんか。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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