帝王切開でも骨盤は歪む!一番大切な産後のケアとは??

自然分娩は産道を赤ちゃんが通ってくるから骨盤が開いちゃうから、産後は骨盤を締めないといけないけど、帝王切開は分娩じゃないから骨盤は広がらない。
と考えるママもいる事をご存知ですか?

しかし、これは大きな間違いです!!

妊娠から出産まで、妊娠期間中はこれまでに感じた事のない体調の変化と付き合いながら日々を過ごします。

妊娠後の変化と聞くと、悪阻や腰痛というイメージがありますが、それ以外にも妊娠をきっかけに肌荒れに悩んだり、イライラしやすくなったり、だるさがあったり。

私自身、自分のイメージしていた物とは全然違いました。
その症状も日によって全然違うので、風邪などで体調が悪いのか、妊娠が原因で体調が優れないのかの判断がつかず悩んだ記憶があります。

妊娠初期は月に1度の妊婦健診ですが、妊娠が進むと健診の間隔も短くなり、大きくなる赤ちゃんを見るのが楽しみになりますよね。

妊娠後期に気になるのが赤ちゃんの頭の位置。
これまでお腹の中で自由に動き回っていた赤ちゃんも、妊娠32週頃には身長40cmを超えてくると動き回る事が難しくなってきます。

頭が重たい赤ちゃんは自然に頭を骨盤の方に向きます。
しかし、胎盤の位置やママの子宮の大きさなど様々な要因が重なり逆子になることも。
妊娠32週頃に逆子と言われると、安全に出産する為に帝王切開になる事がほとんどです。

他にも、多胎児妊娠により帝王切開になったり、緊急帝王切開の場合もあります。
自然分娩と帝王切開ではママの身体への負担や変化、また産後の身体への負担などはどう違うのでしょうか??

【この記事でわかること】

  • 産後、ママの身体は自然分娩と帝王切開で何が違うのか?
  • 産後体型戻しは骨盤が鍵を握る?!
  • 帝王切開の場合でも使えるリフォームインナーはあるの?

産後、ママの身体は自然分娩と帝王切開で何が違うのか?

帝王切開というと、多胎児妊娠や逆子の場合の出産方法というイメージがありました。

しかし、実際には赤ちゃんを安全に出産するために緊急帝王切開で出産する場合もある事を母親教室で教えてもらった記憶があります。

そして、まさにその場面に自分がなりかけました。
陣痛が弱くなってきた上に、赤ちゃんの心拍数が下がってきてしまい、「医師から帝王切開の準備念のため!」とバタバタ。

私の右手の側には手術同意書が準備されていました。
「これで生まれなかったら帝王切開いくよ!」と、最後の陣痛に合わせ吸引分娩。

娘、頑張りました。最後の陣痛で無事出産。
帝王切開にならず。
しかし、目線の先に何気なく置かれた手術同意書の光景が今でも残っています。

出産は命がけ。
しかし、帝王切開と自然分娩では産後の回復に大きな違いが出ます。

自然分娩は比較的身体の回復も早い傾向にあります。
帝王切開も分娩だけど手術でもあるので、身体への負担はママが想像する以上に大きいです。

しかし、術後翌日から血栓予防もあり「トイレまで歩きましょう」と歩行を促される。
これは、マジで鬼かと思う。

私自身、切迫早産予防の為に妊娠中に手術を受けました。術後の吐き気がやっと収まったと思ったら、夜間は傷口の痛みに耐えられず痛み止め服用。翌日のお昼前には「トイレまで歩けたら歩きましょうね」と。

こんな予定じゃなかったので、主人にお願いして術後の家族面会は止めてと頼んだほどです。

私は妊娠を継続するための手術だったのでお腹を切る事はしていませんが、それでも術後から退院までは苦しかった。

帝王切開ともなれば、術後の傷みを抱えながら赤ちゃんのお世話もしていかなければなりません。

帝王切開の場合、術後2日目になると自然分娩と同じく母子同室や授乳が始まる病院が多く、術後の経過が良ければシャワーも可能になり、食事も普通になる事が多いです。

しかし、術後の傷口の傷みは2~3日がピーク。
個人差はありますが酷い場合は痛み止めを使う事もあります。
経産婦さんはその痛みに加えて後陣痛もあるので、帝王切開で出産した友人は「傷口が痛いのか後陣痛なのかわからないけど、とにかく痛い」と。

そんな時は、無理をせずに助産師さんに相談をすると、後陣痛が酷い場合などは母子同室の時間を短縮してもらったり、まずはママが休めるよう配慮してくださいます。

術後3日目には、経過良好の場合は行動に制限がなくなり自由に生活できますが、少しでも違和感があれば助産師さんに相談しましょう。

傷みが収まってくると、産後の骨盤をなんとかしないと!!と産後ベルトをするママもいますが、帝王切開の場合はベルトが傷口に当たって痛い。
と痛みに耐えれず続けることが出来ないママも多いです。

骨盤の歪みや緩みは「妊娠」した時から既に始まっています。
リラキシンというホルモンの影響で、関節が緩みやすくなっているので自然分娩であっても帝王切開であっても、骨盤は歪みます。

それならば、骨盤ベルトは帝王切開の場合でも、産後すぐからしないといけないんじゃ?!と焦ってしまいます。
傷口の痛みもあるのに、どうやって骨盤を締めたらいいのでしょうか??

産後体型戻しは骨盤が鍵を握る?!

骨盤は身体の土台とも言われるほど大切な部分。
妊娠の有無に関わらず、人間が二足歩行でいる限りは歪みとは切っても切れない関係です。

骨盤の歪みには種類があるのはご存知ですか?

❏前傾タイプ:反り腰、でっちり
❏後傾タイプ:猫背、お腹ぽっこり
❏開きタイプ:O脚、下半身太り
❏傾きタイプ:側弯症、外反母趾
❏捻じれタイプ:肩こり、腰痛

の5つのタイプに分かれますが、そう単純にはいきません。
人によっては前傾の捻れタイプ、後傾の開きタイプだったりと複数の歪みを合わせ持つ場合があり、私も妊娠する前から前傾の開きタイプでした。

出産後、半年までに骨盤のケアを進めた方がいい理由は、ホルモンの影響もあり正常な位置に戻しやすいためです。

骨盤矯正に行ったり、骨盤ケアエクササイズをしたり、リフォームガードルを使ったり、方法は色々ありますが、どれも共通しているのは骨盤を正しい位置にすること。

骨盤を正しい位置にすることは、性別問わずとても大事なことです。
しかし、産後の場合は関節が緩んでいる特別な時期なので、特に気をつけてあげたい時期です。

ところで、VS嵐という番組はご存じですか?

この番組のローリングコインタワーというゲームがあります。

◇参考URL https://www.fujitv.co.jp/vs_arashi/attraction/attraction.html

回転する台に、厚さの違うコインを重ねていきますが、骨盤も似ています。
骨盤という土台に、背骨という骨が積み重なって頭が乗っています。

コインタワーは少しでもバランスが崩れると倒れます。
背骨は周囲を筋肉で覆われているので崩れ落ちることはありませんし、倒れる事もありません。

しかし、背骨の間にある椎間板が少しでもずれると椎間板ヘルニアに。
背骨と背骨の間隔が狭くなる脊椎管狭窄症など、腰や首の大きなトラブルに繋がってしまいます。

他にも、慢性的な肩こりや頭痛に繋がることも。
骨盤歪みで肩凝りと頭痛?と感じるかもしれませんが、バランスを崩した背骨は重たい頭を支えようと必死。

周囲の筋肉も背骨の負担を軽くしようと必死でサポート。疲れた筋肉は血流が低下し違和感や痛みとして現れてしまいます。

自然分娩の場合は産後の回復も早い傾向にあり、産後翌日にはしっかり歩くことができますし、骨盤ベルトやリフォームインナーなども着用できます。

一ヵ月健診で問題なければウォーキングなど軽めの運動もスタートできるので、身体を動かすことで肩こりなども予防する事ができます。

しかし、帝王切開の場合は身体への負担が大きく産後数日は傷口の痛みに耐えながらの生活。退院後も傷口の痛みや違和感を感じるため、医師の許可がでるまでは傷を癒す事を第一にすることをおススメします。

3~4週間で傷口が塞がりますが、個人差があり傷口の違和感が1年程続いてしまう場合もある為です。
この時期に無理をしてしまうと傷口が開いて治癒まで更に時間がかかる場合も。

また、抱っこ紐が使える月齢になった時、腰ベルトが傷口にあたり痛みを感じてしまったりと子育ての環境にも影響が出る場合もあるので、まずは傷口をしっかり治すことを優先させましょう。

しかし、産後の骨盤のケアは1日でも早く始めたいのが本音。
「産後リフォームインナーに助けてもらおう!」と着用しますが、生地が傷口に当たって痛いため着用を諦めてしまう事も多いです。

骨盤は開いた状態は変わりないので、帝王切開の場合でも骨盤のケアが出来る方法はないのでしょうか?

帝王切開の場合でも使えるリフォームインナーはあるの?

 

出産後って自分の想像以上体力を消耗している事に気づきませんでしたか?
産後2時間ほど分娩室で休んだ後に病室へ戻るのですが、私は爆睡していて助産師さんに起こされてしまいました。

病室へ戻りしばらくはゆっくり休みますが、初めてトイレに行く時はナースコールをと言われました。

実は自然分娩の場合、出産時に尿道付近の神経や筋肉を傷つけてしまう事もあるそうで、その場合は排尿困難や尿漏れを起こす場合も。

帝王切開の場合は、血圧の測定が必要になります。
また、分娩の方法に関わらず膀胱が尿で圧迫されると子宮の収縮に影響がでるため、最初のトイレは助産師さんを呼ぶそうです。

そして、自然分娩でも帝王切開でも骨盤は歪みやすいという事実を知った今、いつくらいから骨盤ベルトはするべきなのか?帝王切開の場合はどうやって骨盤ベルトを使ったらいいのか?気になります。

骨盤の歪みがもたらす身体への影響≫

  • 姿勢不良
  • 基礎代謝低下
  • 猫背
  • 腰痛
  • 下半身太り
  • 肩こり、頭痛  など…

嬉しくない言葉がたくさん出てきます。
産後の体型で一番気になるのが、ウエストからヒップラインにかけて。

骨盤の歪みからくる基礎代謝低下をなんとか避けたい。日々の忙しさからケアが出来ず、妊娠前と産後の体型が別人という方も少なくはありません。

私も妊娠前に履いていたズボンから恥ずかしいですが、2サイズもアップしてしまいました。
1サイズ位なら許容範囲でしたが、まさかの2サイズアップ…。
あの時のショックは忘れられません。

女性である以上、出産してもキレイでいたいと思う事はおかしいのか?と考えた事も何度もありましたが、やはりキレイでいたいと思うのが普通なので、ケアはしたいですよね。

自然分娩の場合は会陰切開の傷が気になるところですが、手術ではないので違和感なく出産した日から骨盤ベルトは使用できます。
しかし、帝王切開の場合はお腹に直接ベルトが当たってしまうタイプの場合は使用できません。

普段の生活で切り傷が冷えると痛むという方は、傷口が冷えて傷みを感じやすいので、お腹を覆うタイプの腹帯を選ぶ方もいます。
腹帯を選ぶ際は肌ざわり、伸縮性、装着のしやすさなどを考えて選ぶといいです。

★参考URL https://www.inujirushi.co.jp/pickups/picup_s3079/

傷口の上から覆うためやはり気になると感じる方は産後ベルトではなく晒や薄手のバスタオルを使って軽く固定するだけでも違います。

とはいえ、帝王切開は多胎児妊娠や前置胎盤などであらかじめ帝王切開の日が決まっている場合は事前に準備ができますが、緊急帝王切開になる場合も考えられます。

私は妊娠中の腰痛に悩み、助産師さんの勧めでトコちゃんベルト2を使用していました。
大きくなるお腹を支えてくれて骨盤も固定されて安定感があり、産後も腰痛が酷い時は引っ張り出して使っているほど(笑)

私と同じように、妊娠中に感じる不快な症状(腰痛、恥骨痛)を予防するためにも骨盤ベルトを使用するママも多いですが、この骨盤ベルトは産後の体型戻しに使用できるため、機能はもちろんコスパ的にもオススメです。

★参考URL ワコール 産前産後骨盤ベルト
https://www.wacoal.jp/maternity/recommend/kotsubanbelt/

産院によっては、トコちゃんベルトをおススメされる場合もあります。
トコちゃんベルトの場合、帝王切開の方向けに使用方法がサイトで紹介されています。

★参考URL https://info.tocochan.jp/staffblog/470/

骨盤ベルトなら寝た状態で着脱できますし傷口にも重なりにくいので、帝王切開でも始められる骨盤ケアなので安心ですね。

【まとめ】

  • 自然分娩と帝王切開の違いを知ると、産後のケア方法も変わってくる
  • 分娩方法は違っても、産後は骨盤は開いた状態に変わりはない
  • 骨盤の歪みがもたらす身体への影響は、その後の生活に影響が出る場合もある
  • 帝王切開の場合でも、傷口の治癒を優先しながら骨盤ケアも可能である

【結論】

骨盤は身体の土台。
歪みをカバーしようと様々な組織が助け合っているのが人間の身体です。
出産は土台の環境を大きく変えてしまいます。出産方法が違えば、整える方法もそれに合わせて変えなければいけません。

帝王切開の場合身体の回復に時間がかかる為、焦ってしまう気持ちがありますが、無理して運動を始めても、傷口の違和感にばかり意識が向いてしまい、肝心の身体へ意識が向かなければ結果は同じ。

まずは傷口が治る事を優先し、それから骨盤ケアや産後ダイエットに取り組むことで、使っている部分(筋肉)にしっかり意識が向き効果も得やすくなりますよ!

焦っても結果はついてきません。まずは、産後ショーツやリフォームショーツで適度な腹部の引き締めと骨盤ベルトで骨盤ケアを。

傷口の痛みを我慢してのガードルの着用や運動は控え、個人差はありますが痛みや違和感が少なくなってくる産後1~2か月頃を目安にガードルを試してみたり、ご自身の身体と相談しながらケアをしてみましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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