産後こそ胸に手を!〜永久に胸をキープするためのチェック〜

femme ablation du seinより引用

育児の忙しさのせいか、授乳後のバストの変形のせいか、自分の胸を見たり触ったりする機会は減ってしまいます。

妊娠前には、スタイルを気にしてバストへの関心も高かったはずです。

妊娠中は、だんだんボリュームと丸みを帯びていくバスト。

徐々に母としとの自覚が芽生え始め、幸せな気分になりました。

授乳中には、赤ちゃんが一生懸命おっぱいを飲んでくれる姿を見てたまらなく愛おしくなりました。

こんなにも長い間、女性にとって大切な存在だったバスト。

しかし授乳を終え、バストが小さくなり変形すると、目を背けてしまうのです。

産後こそあなたの大切な胸をセルフチェックしましょう。

[この記事でわかること]

  • 産後こそセルフチェックが必要
  • セルフチェックのしかた
  • もし不安があれば
  • 友人の体験談

1、産後こそセルフチェックが必要

妊娠〜授乳期間は乳がん検診の受診はできません。

となると2〜3年の間は、乳がん検診を受けられないママが多いのです。

断乳直後はまだ母乳が分泌されるので、断乳から数ヶ月経過してからの受診がいいでしょう。

その間も、セルフチェックならばできます。

乳がんの60%はセルフチェックにて発見されているのです。

もし乳房を触診して、しこりや痛みなど気になる事があれば、授乳中や断乳直後でも乳腺外来を受診しましょう。

乳がんは、乳房の痛み、皮膚の赤みなどが例にあげられますが、乳腺炎の症状とよく似ているのです。

万が一のためにも、早めの受診をおすすめします。

☆セルフチェックは毎月1回!
生理が来てから1週間後頃を目安にしましょうね。

2、セルフチェックのしかた

[お風呂前に鏡の前で行う]

https://ganclass.jp/kind/breast/img/img_selfcheck_01.gifより引用

  1. 両手を下げた状態で、乳房や乳頭を観察します。
  2. 両手を高く上げた状態で、正面、側面、斜めのそれぞれの角度から乳房を観察します。
  3. 乳頭を軽くつまみ、血液混じりのような分泌物が出ないかをみます。

[お風呂で行う]

皮膚の凹凸をわかりやすくするために、石鹸で滑りやすくして行います。

  1. 腕を上げて乳房の上に渦巻きを描くように丸く触診していきます。
  2. 指先を揃えて脇の下を触診します。
    リンパ節が腫れていないかを確認します。

[寝る前に横になった状態で行います]

  1. 腕を上げて、乳房の内側半分を指の腹で軽く押します。
  2. 腕を下げて、乳房の外側半分を指の腹で軽く押します。
  3. 脇の下を触りしこりがないかをみます。

画像2枚https://ganclass.jp/kind/breast/selfcheck.phpより引用

[注意して欲しいこと]

  • 乳房の変形や左右差がないか
  • しこりがないか
  • ひきつれがないか
  • えくぼのようなヘコミがないか
  • ただれがないか
  • 出血や異常な分泌物はないか

このようなことに気をつけて、観察や触診をしましょう。

これは、全てのチェック方法で共通です!

3、もし不安があれば

怖がらずに早めに医療機関を受診しましょう。

今は生涯のうちに11人に1人の割合で乳がんにかかると言われています。

様々ながんが増えている中で、乳がんは特に増えているそうです。

乳がんは、比較的40〜60代の若い年齢でかかりやすいと言われています。

特に40代が増えているそうですが、

自分はがんとは無縁
がん家系ではないから
しこりもない

などと検診に行かない人も多いようです。

また、不安な気持ちを抱いていても、

本当にがんが見つかったら怖い
男性医師に診られたくない

など、戸惑いの声もあります。

怖い気持ちは同じ女性としてよく分かります。

けれど、不安を抱いたまま生活をしていても、悪い未来しか想像出来なくなってしまいます。

セルフチェックでしっかり発見出来たことは素晴らしい事です。

実は乳がんの生存率は高く、怖い病気ではないのです。

早めに違和感に気づいたことに自信と勇気を持って受診してみましょう。

もし、違うと分かれば明日から安心して生活出来ます。

万が一乳がんと診断されたとしても、しっかり治療すれば治る確率は高いのですから。

そのためには、早期の発見が大事になってきます。月に1度のセルフチェックをしっかり行いましょうね。

4、友人の体験談

彼女は42歳の時に乳がんと診断されました。

44歳の時には完治し、46歳の現在は再発もなく元気よく活動的に生活しています。

ある時、お風呂の中でセルフチェックをした際に、梅干しの種程の大きさのしこりに気づいたそうです。

ご主人にも確認してもらったところ、しっかり分かったそうです。

不安を抱えながら受診をしました。

そこで乳がんと診断されたのです。

たった1人の娘さんがまだ3歳のことでした。

「一瞬にして目の前が真っ暗になった」

と私に表現しました。

ご主人やご両親は泣いていて、3歳の娘さんだけが無邪気だったと。

ある時、彼女はボブスタイルからベリーショートにヘアスタイルを変えました。

とても似合っていて美しかったので、

「よく似合ってるね。」と言うと

「ありがとう。」と返してくれました。

しかし、一緒に泣きました。

そして写真を一緒に撮ったのを覚えています。

彼女は、3歳の幼い娘さんに「ママおっぱいが痛い病気なの。」と伝えたそうです。

すると娘さんは「おっぱいいたいの?かわいそう。よしよし。」と何度も何度も撫でたそうです。

間もなく手術をし、抗がん剤治療や放射線治療が始まりました。

幸い乳房は残ったことに、とても喜んでいました。

しかし、抗がん剤治療で嘔吐を繰り返し、とても苦しい様子を打ち明けてくれました。

髪が抜け、眉毛やまつ毛もなくなり、彼女は恥ずかしそうに「似合うかな。」とウィッグや帽子を被っていました。

とても似合っていて涙が溢れました。

辛い辛い闘病生活が2年近く続き、彼女はついに乳がんに勝ちました。

「娘とまだまだ居られる。」ととても嬉しそうに笑っていました。

3カ月に1度は、今も検査に行っています。

再発もなく、以前の彼女らしさや元気を取り戻し、7歳になった娘さんやご主人と幸せそうに暮らしています。

https://navikyu.smart-element.net/upfile/1529569347-wfit-950xauto.jpgより引用

[まとめ]

  • 妊娠中〜断乳直後は乳がん検診ができない
  • 産後こそ月1のセルフチェックが必要
  • 不安があれは勇気を持って受診を
  • 乳がんは40〜60代に多い
  • 乳がんの生存率は高く、怖い病気ではない

[結論]

思春期からふっくら女性らしくなった胸は、大人、そして母になる準備でした。

当たり前にあるその綺麗な胸を、もっともっと大切にしましょう。

一生大事にするには、しっかりとケアしてあげることが大切です。

がんに限らず、

「病気を疑う」
「病気に早く気づく」
「勇気を持って受診、治療する」

これらを意識して自身の体としっかり向き合いましょう。

セルフチェックできることはして、自分自身で守りましょう。

大切なご家族も、私も、あなたには元気で健康でいて欲しいのです。

最後までご覧頂きありがとうございました。

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