近道はコレ?! 体重と体型の違いを知って始める産後体型戻し

新しい命を授かる。嬉しい気持ちと不安な気持ちが入り混じるマタニティライフ。
「妊娠」「妊婦さん」と一言で言い表すことが多いですが、実は人それぞれ。

友達がこうだったから…、実母がこうだったから…
自分も同じとは限りません。
私自身も1人目、2人目、3人目と全く異なるマタニティライフを過ごしました。

悪阻も1人目は常に食べていないとダメ。
2人目は特になし。
3人目は常に辛い物を食べていないと気持ち悪くなる、と3回とも違いました。

妊娠の経過も同じです。
1人目は予定日を過ぎても生まれる傾向なし。
2人目は切迫早産で入院し予定日よりも早く出産。3人目は切迫早産を防ぐために手術と安静。

同じ人間が経験した「妊娠と出産」は、それぞれ全く違うものでしたが、唯一同じ事が存在します。それは、産後の体型です。

【この記事でわかること】

  • 体重が戻らない原因は「体型」にあった?!
  • 産後体型戻しのカギは「妊娠中」のある行動で大きく変化する
  • 生活の中から始める体型リセット法が続ける秘訣

産後の体重がなかなか戻らない原因は「体型」に原因が?

妊娠中にこのような経験はありませんか?

  • 妊娠中の体重増加について助産師さんからアドバイスを受けた
  • 妊婦健診で医師から体重が増えすぎていると注意された

妊娠中の過剰な体重増加は、出産のリスクが高くなってしまいます。
ですから、医師や助産師さんから注意をされたり、アドバイスをもらったりします。

妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病など出産時のリスクが上がると、ママも赤ちゃんも危険です。

妊娠中の体重増加を注意するのは出産のリスクを下げるだけでなく、産後のママのカラダにも影響があるのはご存知ですか?

産後のカラダは、少しずつ体重が減り、体型もそれなりに戻っていきます。
産後1か月は、赤ちゃんのお世話をしながらカラダを回復させる期間なので、しっかり休むことが大切です。

そんな中でも、気になるのが産後の体重。
妊娠中は妊婦健診に行くと必ず乗っていた体重計も怖くて乗れない。
しかし、気になるから乗ってしまう。
結果、自分の体重に泣きたくなる。

ついつい体重を気にしがちですが、実は戻すのが難しいのは体重ではなく体型の方なのです。

「いやいや、体重を減らすのも必死なんだけど?!」
と感じますが、体重と体型の違いを知ると産後にすべきことの優先順位がわかってきます。

少し想像してみてください。

建設中のマイホーム。

柱=骨格
これが骨、骨格です。

壁=筋肉
家(骨)を支えるために何枚もの壁(筋肉)があります。

断熱材=脂肪
家を暑さや寒さから守るために断熱材(脂肪)があります。

キッチン、お風呂=内臓
生きていくために必要なパーツ。

それぞれがしっかり役割を果たしてマイホームが完成。

人間も同じです。
骨の周りに筋肉があり、体を支えます。
体を守るために脂肪があります。

余分な脂肪は運動や食事制限で減らすことは、努力は必要ですが可能ですが、骨格を変えるのはなかなか容易にはできません。

脚を組む、鞄をいつも同じ腕で持つ、座った時の姿勢などの日常的に無意識でしている癖。

この癖だけでも、体の歪みが出てしまうのが人間です。
妊娠出産に関わらず、普段から気をつけていないといけません。

産後は生活の中での癖を見直しながら、骨盤周辺に効くエクササイズに取り組む。
すると骨盤内の血流も良くなり、歪みの改善にも繋がります。

★簡単骨盤エクササイズ★

  1. 仰向けに寝転がり、膝を立てる
    この時、足は骨盤の幅に開き踵は膝の下に来るようにする
  2. 息を吐きながらお尻を持ち上げ3~5秒キープ
    ※キープ中は息を止めない
  3. 息を一度吸って、吐きながらお尻を下ろしていく

これを、5回を2セットから始め慣れてきたら10回を3セットまで増やしましょう。

お子さんと一緒にエクササイズする場合は、お腹の上に座らせましょう。
安全にエクササイズするために目を離さないよう、手で身体を支えてあげてください。

お子さんの体重が負荷となるので、ママは無理のない回数で行うのが大切です。
親子の時間を楽しみながら取り組んでみてください。

出産は女性のカラダにとって、とても大きな出来事です。
とはいえ、なぜ多くの女性が産後太りに悩むのでしょうか?

産後体型戻しのカギは「妊娠中」のある行動。これで大きく変化する!

出産は、体の骨組みを少し崩してしまいます。
崩れた骨組みは産後、少しずつ戻りますが完全に戻るわけではありません。

また、崩れた状態で赤ちゃんのお世話をスタートしなければならないので、ママは色々な痛みや違和感を感じます。

私も産後は骨盤がグラグラする感覚(不安定な感覚)がありました。

そんな状況で偏った姿勢を続けてしまうと骨盤などの骨組みが歪んでしまい、体重が思うように減らなくなってしまいます。

では、歪みと体重の関係はなんでしょうか?

基礎代謝の低下

基礎代謝とは、人間が生きていくのに最低限必要なエネルギー。
心臓を動かしたり、呼吸をしたり、内臓を動かす為のエネルギーのことを言います。

妊娠初期は、悪阻で思うように動けない日が続いたりします。
しかし安定期に入り医師の許可が出れば、マタニティスポーツを始めるママも多いですね。

生活スタイルの変化に伴い、妊娠の有無に関わらず健康的なカラダを維持するには、普段から意識的に運動を取り入れないといけない現代。

近頃は、妊婦さん向けにヨガやエアロビクスなどのレッスンが開催されています。
出産に向けての体力づくりを主に行っていますが、実は産後の体重と体型維持にも大きな役割を持っています!

私は1人目を出産する病院では開催がなく、2人目と3人目の産院ではレッスンがあったので参加する気満々でした。
しかし、切迫早産で医師から絶対安静を告げられ許可が下りず参加できませんでした。

その影響もあって産後はすぐ疲れてしまい、子育てで精一杯。
自分のカラダに向き合う事ができず、余裕が出てきたのは産後半年を過ぎてから。

基礎代謝がかなり低下していたことで、体重を戻すのに苦労したのを覚えています(泣)

妊娠中も、妊娠経過をみながら体調の良いときには適度に運動することで、基礎代謝の低下を予防していきましょう!

骨盤の歪み

出産は本当に神秘的です。
2人目を出産した産院の母親教室に参加した際、偶然にも経産婦は私だけ。
他の妊婦さんは、皆さん1人目を妊娠中でした。

助産師さんから「1人目の出産のことを皆さんに、お話してください」と言われ、なかなか頭が出てこず吸引分娩になったことを話しました。
すると「タイミングってあるんだよ」と言われたことがとても印象に残っています。

ママのカラダが「生まれていいよ」というタイミングと、赤ちゃんの「生まれるよ」のタイミングが一致して生まれるんだよ。
と言われました。

最初は頭の中がハテナでいっぱいでしたが、助産師さんは「赤ちゃんはママとのタイミングを合わせて頭の骨をキュッとして産道を通ってくるんだよ」と教えてくれました。

赤ちゃんは狭い産道をママと呼吸を合わせて通ってきます。
そして、ママも赤ちゃんを産むときには靭帯や関節が緩み骨盤が開くようカラダを準備しています。

産後は、その緩んだ関節や靭帯も少しずつ元に戻り、骨盤も戻っていきます。
骨盤の周りの筋力や足の筋力がないと、骨盤は開いたままなかなか戻らない状態に。

産後の抱っこの姿勢を思い出してみてください。いつも同じ向きで赤ちゃんを抱っこしていませんでしたか?

人には誰でも利き手、利き足というのがあるので、抱っこする方向も同じになりがち。
左右のバランスも崩れて骨盤に歪んでください。とお願いしている状況が続いてしまいます。

骨組みが緩んだ状態でバランスが崩れてしまうと、エネルギーの消費も低下。
カラダに運ばれる栄養や酸素も届きにくくなってしまいます。
そして、エネルギーを作り出す力も低下し、結果的に基礎代謝が低下してしまいます。

産後1ヶ月を過ぎた頃から、赤ちゃんの生活のリズムが少しずつ整い、ママのカラダも回復してきます。
様子を見ながら、エクササイズを取り入れたり、骨盤矯正に通うのもいいですね。

食生活の乱れ

妊娠中はあれほど気を付けていた食生活。
次の妊婦健診の時までヒヤヒヤしながら体重管理をした記憶はありませんか?

産後は周囲から「母乳の為にたくさん食べないと」と言われ、実家に行くといろんな食材が私の目の前にやってきたのを覚えています。

しかし、これが大きな落とし穴。
飽食の時代といわれている現代では、バランスの良い食事を心がけていれば十分。

母乳の出方も個人差があるので、たくさん母乳を出したいからと、食事の量を増やしてしまうと産後太りの大きな原因に!

赤ちゃんのお世話で、自分自身の食事はおにぎりだけ。
サッと食べられるパンだけ。
など、食事内容が偏ってしまう事で、痩せにくくなってしまいます。

妊娠中限らず、人間のカラダは食べ物からできているので、痩せるためにはバランスの良い食事をすることが大切です。

妊娠中に蓄えた脂肪

妊娠中はホルモンバランスの影響で、体脂肪を貯めやすいカラダになっています。
これは、お腹の中の赤ちゃんを守るために必要なので、とても大切です。

しかし、妊娠中は妊娠前よりも運動量が減り、食事量も増える傾向にあります。
「赤ちゃんの分まで食べないと」というのは過去のお話。

1回の食事で妊娠中に必要な栄養、カロリーは十分摂取できると現在は考えられています。
2人分の食事は栄養補給ではなく体重増加=脂肪の蓄積に繋がってしまいます。

妊娠中は和食中心のバランスの良い食事を心がけると、急激な体重増加を防げます。
そして、産後の体重·体型維持にもつながるのです。

以上の4つが、産後太ってしまう大きな要因と考えられています。
恥ずかしながら私は全て当てはまっていましたが、私だけでなくママ友のほとんどが
1から4の何かに当てはまっていました。

悪阻のタイプによっても、大きく異なりますが、ほとんどのママは産後太りは当たり前と思っている事に驚きました。

生活の中から始める体型リセット法を続ける秘訣

「うわっ。体重が減らない」と感じる頃、鏡に写るカラダを見て「マジで?!」と感じるのって、産後のいつ頃でしたか?

私は、産後すぐではなく産後3ヶ月以降から半年を過ぎる頃から気になりだしました。
ママ友の多くも同じような時期から産後ダイエットスタートさせています。
やっと産後の体調も安定し、赤ちゃんとの生活も慣れてくる頃、自分の体型の変化に焦りだす。

しかし、焦ったところで急に体重減るわけでもなく、体型も戻るわけでもないので焦って産後ダイエットを始めるのは禁物です。

妊娠中にあれだけ気を付けていたのに…。こんなはずじゃなかった…。
と感じる方も多いはず。
しかし、諦めるのはまだ早い!!

まずは、産後ダイエット効果をしっかりと出すために、基礎体力づくりからスタートしていきましょう!!

一番大切な事は続ける事。

頑張り過ぎて数日で終わってしまった…。
運動する時間を作るのが難しい。

など子育ての期間はママの思うように時間が作れない事が多いです。
そこで、日常生活の中で意識的に取り組む事が、無理せず続けられます。

散歩

天気のいい日、赤ちゃんをベビーカーに乗せて散歩をしてみましょう。
近くにスーパーや薬局がある方は、車を使わず歩いて行ってみましょう。
一度にたくさん買い物せず、今日は薬局、明日はスーパー…と購入する物を決めて行くのがおすすめです。

抱っこをおんぶにしてみる

生後3ヶ月頃から赤ちゃんの首もしっかりとすわり始め、個人差はありますが生後4~5ヶ月にはほとんどの赤ちゃんができるようになります。

首がすわると、抱っこ紐もおんぶで使うことができるようになるので、おんぶにトライしてみましょう。

おんぶは、赤ちゃんが背中にいるのでママの行動範囲が広がります。
最初は、赤ちゃんの顔が見えないので不安かもしれません。

そんなときは、1人の時は前で。
ご主人や友人が一緒にいる時に、おんぶにしてみると安心です。

おんぶをしながら何かを運ぶとき、赤ちゃんの体重に荷物の重さ加わります。
身体への負荷が増えるので、パワーもたくさん必要になります。

まずは、赤ちゃんとの生活の中でしっかりと体力と筋力を戻していきましょう。
基礎代謝が上がり、痩せやすいカラダを作ることができます。
赤ちゃんと一緒なので無理なく続けられますよ。

まとめ

  • 体重と体型は別物。体型を整えることで、体重も減らすことができる。
  • 産後は太ることが当たり前ではない。妊娠中から意識することで変えられる。
  • 産後の体型キープは続けることが何よりも大切。親子で続けられる環境を選びましょう。

結論

妊娠、出産は本当に嬉しい出来事。
生まれてくる日を心待ちにしながら過ごす日々。

悪阻や体重管理など大変なこともありますが、それも元気な赤ちゃんを産むためにママは頑張ります。

しかし、妊娠中は体調の変化も激しく、激しい運動も難しいため、筋力も低下傾向に。

妊娠中は基礎代謝を上げる必要はありませんが、産後の事を考えると、維持出来るようにしておくことが大切です。

基礎代謝を維持し、筋力も維持することで妊娠中の体重管理もしやすくなります。
産後の体重·体型戻しもスムーズに。

子育て中は、ママの思うように時間が使えなかったりする事も多いです。
わざわざ時間を作るのではなく、赤ちゃんとの時間を軸にエクササイズを取り入れるスタンスが続く秘訣です。

おかげで、私も妊娠前と変わらないサイズの洋服を着こなせています。
ぜひ、あなたも取り組んでみて下さい!!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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