あなたはダイエットをしたことがありますか。
最近は小学生の間でも「ダイエット」というワードが出るようになってきました。
母としては、少々驚きを隠せません。
今、学校の身体測定では数字を読み上げる事もなく、
体重は計測している先生しか見えないよう配慮がしてあるそうです。
娘が言うには、体重を知られたくない子もいるから、カバーがしてある。
特に女の子は気にするのよ。と言います。
年齢、性別を問わず健康的な身体でいたいと思う事は間違いではありません。
毎日を楽しく、元気に、意欲的に過ごすためにはやはり「健康」が一番です。
その為に体重や体脂肪の数字に加え、
年齢を重ねるとコレステロール値、中性脂肪、
血圧などの数値も気になりだします。
- お腹周りが気になってきた
- なんだか、腰回りにお肉が増えた気がする
- 背中のライン(うしろ姿)が下がったように感じる
と感じ始め、よし痩せよう。とダイエット方法を探しますが、
その多くは年齢や性別は関係なく取り組める物ばかりで、
出産を経験した女性対象のダイエットがなかなか見つからない。
産後のホルモンバランスの影響もあり、
思うように体型が戻らずイライラしてしまう事も。
ダイエットは自分の体の事なので、一人で頑張る傾向にもあります。
また、体型の事以外であっても些細な事で夫婦で揉めてしまうことも多く、
出産後2年以内の離婚率が最も高いというデータも出ています。
そこで、産後の体型戻しに挫折せず続けるためにも、夫婦が仲良くいるためにも、
妊娠中から夫婦で産後太り予防をしてみましょう。
【妊娠を知ると見えてくる産後に本当に必要なものとは】
産後体型を戻す為の大きなポイントは身体と心の両方からのケアがポイント。
目につきやすい見た目ばかり気になりがちですが、
心のケアをすることで身体の変化も大きく変わってきます。
家族が増えた喜びも束の間。
自分の想像を超える体力の消耗と身体の変化に唖然としつつも、
慣れない育児に悪戦苦闘。
気づけば、産後数カ月は記憶も曖昧なほど必死な毎日。
私は年子だった事もあり、2人目を出産してからの数年の記憶が曖昧で
写真を見ても思い出せない事もあります。
よく主人に「授乳しながら寝てたよ」と言われたものです。
力尽きて、そのまま朝というのも日常茶飯事。
それくらい必死でした。
年子でなくても、子育て中の女性のほとんどが必死で頑張っています。
男性からすると、命を削って出産し
可愛い我が子を産んでくれたことに感謝するものの、
出産後は子どもの事ばかりで。なんだか女を捨てた気がする。と。
その中でも、産後の体型が別人になった。
あんなにスリムだったのに。
と体型の変化が気になり、なんとか体型を戻して欲しいと思うのが男性の本音。
以前の職場の同僚が、
「子ども優先なのはわかる。僕も協力しながら夫婦で子育てをしているが、
産後の体型は僕がどうすることもできない」
と産後の体型を気にしながらも、戻す気配を感じない妻に
どうやって伝えようか悩んでいたことを思い出しました。
平日の昼間はワンオペ。少しでも寝てほしいと夜中のミルクは僕が。
と自分に出来ることをと積極的に子どもに関わる夫。
日々がんばっている妻に「体重や体型の事を言うと傷つくかな」と、
夫からは産後の体型については言いづらいところ。
夫として、というよりも男性からは女性の体重や体型についは言いづらい部分。
そこに加え産後という、少し配慮が必要な時期。
体重増加の目安とその中身について夫婦で知ると、
産後の体重や体型戻しに役立ちます。
体重増加の目安は妊娠前のBMIを目安に計算されます。
妊娠中に体重を必要以上に増やさない事と
体重が増えやすい時期を知る事で、体重管理をより行いやすくできます。
★BMI18.5未満(低体重):9~12kg
★BMI18.5~25.0(普通)未満:7~12kg
★BMI25.0以上(肥満):個別に医師より判断
※BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で計算する
BMI値によって数kgの差はありますが、
妊娠中の体重の増加は約10kgを目安に考えていきましょう。
しかし、赤ちゃんの出生時の体重は2500g~3000g位が平均的です。
仮に赤ちゃんの重さが3kgとしても、残りの7kgは全部余分な脂肪!
と焦りそうですが全てが脂肪ではありません。
赤ちゃんの成長に必要な胎盤と羊水の重さに加え、妊娠中は血液量も増えます。
★赤ちゃんの体重:約3kg
★胎盤や卵膜:約0.5kg
★羊水:約0.5kg
★血液量:約2kg
★子宮:約1kg
★皮下脂肪:約1~3kg
赤ちゃんの大きさによっては胎盤や羊水などには
多少の違いがあるかもしれません。
ですが、基本的には体重が増えすぎてしまうと皮下脂肪の量が多くなります。
体重が増えすぎると、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病のリスクが上がってしまうので、
まずは適正体重を知る事が大切。
そして、妊娠4~5カ月頃には悪阻も落ち着き食欲が戻る頃。
また妊娠6ヶ月頃は羊水の量が一気に増える時期でもあります。
その時期に食欲の赴くまま食べてしまうと
更に体重が増えてしまうので、注意が必要です。
悪阻の時期は食べれる物が偏ってしまうことがありますが、
この時期はまずは食べることが優先。
私自身も悪阻の酷かった一番上の子の時はトマト、
一番下の子の時はキムチとプラムしか食べれず、
周囲はあっけにとられていました。
一番下の子の時は出産するまで悪阻があったので食事は少し大変でしたが、
悪阻が落ち着く頃の食事を見直すことで急激な体重増加を予防できます。
私は体重が増えやすい時期を知らなかったので、
特に気にすることなく過ごした結果、
一番上の子の産後は妊娠前よりも15kg程増えてしまいました。
無知は本当に怖いです。
私が体重が増えた1つの要因は、
「赤ちゃんがいるから赤ちゃんの分まで食べないと」
とアップデートされていない情報を夫婦で鵜呑みにしたから。
飽食の現代では、普通の食事で十分栄養が取れるため
2倍食べる必要はありません。
男性も妊娠についてのきちんとした情報を一緒に知る事で、
妻の妊娠中の体重管理に役立ちます。
【産後の回復をスムーズにするカギは女性の身体や心の変化を夫婦で話す事】
昔に比べて、妊娠中や産後の女性の身体の変化を知る機会は増えています。
それでも男性にとって自分自身の身体に起きている変化ではないので、
妊娠中はコミュニケーションをこれまで以上にとることをおススメします。
悪阻が酷く水分すら摂れない状態だったため
入院する事になった友人がいました。
夫はそこまで悪阻が酷いと思わず、
友人は夫の言動に限界を感じていた矢先の入院。
夫は悪阻は安定期に入る頃には楽になるもの。
同僚の妻は悪阻で寝込んだことがない。
だから妻は悪阻で辛いと大袈裟に自分に伝えていると思っていたと。
常に気持ち悪く吐き気が続き食べることも水分も摂れず、
辛い時は病院で点滴をしていた事もきちんと夫に話していたと言います。
ただ、残念なことにその辛さが夫には伝わっていませんでした。
他人の私から見ても驚くほど。
友人が入院したことでやっと妻の悪阻が酷いという事を始めて理解したそうです。
妊娠は女性だけに起こる変化。様々な事を一人で抱え込みやすくなります。
その大きな原因は、妊娠中から産後にかけて起こるホルモンバランスの変化です。
❖気分が落ち込みやすくなる。
❖特に理由がないのに涙が出る。涙もろくなる。
❖マイナス思考になりやすい。
❖気分の変動が激しい気がする。
などの症状が代表的で、産前産後の女性なら誰にでも起こることです。
些細な事でも気分の変動が激しくなることがあります。
このような変化も産院や自治体で開催されている両親学級や、
母親学級や父親学級へ参加することで教えてもらえます。
女性は自分自身の身体の変化もあり、出産に向けて参加する方が多いですが、
男性は仕事が忙しいから。恥ずかしい。と敬遠しがち。
最近では男性の参加も増えているようですが、
新しい命の誕生を前に、夫婦で正しい知識を医師や助産師さんから教えてもらう事が大切。
悪阻で入院した友人も、後日夫婦で両親学級へ参加し「母親がこうだった」「同僚の妻は…」なんて情報はあくまで参考ですよ。
と言われた事に夫が深くうなずき反省していたそうです。
両親学級などへの参加で妊娠&出産について夫婦で知る事、
情報を共有しコミュニケーションをとる事は
妊娠中や産後の生活にも大きな変化があります。
《具体例》
- 産後の母親の身体はどんな状態なのか?
→産後は全治1ヶ月の負傷をしている状態である - 育児ノイローゼについて
- ホルモンバランスの影響で怒りっぽくなる事がある
- インターネットの情報が全てではない 等…
産後のホルモンバランスの影響でイライラしやすい事、
思い通りにいかない育児にイライラする事も増えてしまいます。
産後がどういった状況なのかを知るだけでも、
産後の夫婦関係の悪化を防ぐことができます。
例えば、妻の顔が疲れているな。と感じた時は「無理をしているのかも」
と夫から積極的にサポートがしやすい環境ができます。
❖「私、最近イライラしているかも」
そんな時に自分自身で気づくこともでき、
夫に助けて欲しいと言いやすい環境を作れます。
夫婦で同じ情報を共有することで、
産後の心の余裕が体型を戻す妻の余裕に。
かといって、急にコミュニケーションが十分に取れるかというと、
そう上手くもいきません。
こればかりは、日頃の積み重ねです。
まずは、夫婦で妊娠について知識を深めながら
コミュニケーションを取る事で、夫婦の信頼を育み、
産後の体型戻しに取り組める環境を作っていきましょう。
【まとめ】
- 妊娠中に増える体重の全てが皮下脂肪(余分な脂肪)ではない
- 安全に妊娠を継続するために必要な適正な体重増加は必要である
- 「産後体型をどうにかしたい(してほしい)」と思うのは夫婦共に同じ思いである
- 夫婦のコミュニケーションを深めることで、妊娠で変化する女性の身体と心のサポートができる
【結論】
出産してもキレイでいたいと産後の体型を戻したいのが女性の本音。
出産してもキレイでいてほしいと産後の体型を戻してほしいのが男性の本音。
互いに、産後の体型をできる限り戻したい、
戻してほしいという気持ちは実は一致しています。
産後体型を戻したくても、慣れない子育てにイライラし
思うように体型を戻せない状況にある妻に対し、
夫が体型の事を言ってしまうのは火に油を注ぐ状態。
「産後体型をどうにかしたい」というゴールに向けて夫婦で一緒に取り組むためにも、
両親学級などへ参加し、妊娠について正しい知識を学びましょう。
そして、妊娠中から夫婦のコミュニケーションをより大切にすることで、
産後の体型戻しもママ一人で苦しまずに取り組むことができます。
コミュニケーションを深めることは産後の体型戻しにも大切ですが、
産後クライシスを予防するなど夫婦にとって様々なメリットになります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメントを残す