共働き、子育て中の女性の9割が料理に関する家事を少しでも短くしたい。と感じている。
そして、その中でも平日の夕飯を時短したいと考えている方がほとんど。
確かに、平日の夕飯の準備を減らしたいと、休日に作り置きしたり。
下ごしらえして冷凍したりする方はたくさんいらっしゃいます。
子育て中のママに至っては、大人の食事はすぐに作れても、離乳食は難しいのでまとめて調理しておく。
このように、作業が増える時期は大変です。
離乳食後期以降は自我が出てくるので、作っても食べない事や自分で食べたい。
ですから、食事をつくる事にも時間がかかります。
さらに、食べる事や後片付けにも時間が必要。
離乳食や幼児食を作るのが大変と言うと
「今だけよ」「今だけだから我慢しなさい」と言われる事があったりしませんか⁇
私は30代後半ですが、自分の親世代からよく言われました。
保健センターや子育て支援センター等でボランティア活動している人にも言われたり。
確かに、経験者からしたらそうなのかもしれない。
それよりも何となく他人事な感じがする。
気にし過ぎなのかも知れませんが、私からしたらその『今』が大変なんだよ!!と言いたい。
と思ったことが何度ある事か。
今回は日頃、私と同じように悩んでる方が楽になる方法をご紹介します。
〈この記事でわかること〉
- 幼児食のお悩み解決法
- 家族みんなで楽しめるお助けレシピ
お母さんに嬉しい離乳食グッズ
離乳食は薬局、スーパー、赤ちゃん用品店に行くと、初期から後期まで、お子さんの進み具合に応じてたくさん種類があります。
そのまま食べさせられるレトルトの物や、少し手を加えて出来るものなど、メニューや種類が比較的豊富です。
今日は作りたくない!!という時やお出かけ用に買っていました。
というか、心のよりどころにしていた気がします。
母親だから「手作りが当たり前」「きちんとつくる事が当たり前」という風潮なのかな?
すぐ、「そんなもので済ませて」と言われる。
周囲から母親だからやって当然。
我慢するのが当たり前。と思われている。
という勝手な思い込みで、自分の首を締めている事に気づいたのは2人目を出産してから。
無理なものは無理だし、母親だからと言ってなぜ楽をしてはいけないのか??
そんな気持ちがあったので、子どもが小さい時はすごく助けてもらった市販の離乳食。
お出かけに使いやすいよう、カップ容器の離乳食はありました。
しかし最近は更に便利になっていて衝撃を受けたのが、離乳食レトルトホルダーです!!
器に移して食べさせることが当たり前だったレトルトパウチの離乳食。
しかし、立たせることで器に移さなくても食べさせられる便利グッズが、なんと100円ショップにあるんですよ!!
これを知った時は衝撃でした。
常識を覆し、視点を変えた便利グッズに感動したのを覚えています。
これで、容器を別に持ち歩く必要も無いので荷物も洗い物も減り凄く助かりますね。
幼児食の悩みは視点を変えると楽になる
子どもの成長とともに、離乳食から少しずつ大人の食事に近くなる幼児食。
以前とは異なり、レトルト商品の種類も減り、これまでと同じように市販の物に頼れなくなってしまいます。
その分、大人の食事からの取り分け、味付けだけ変える。
という作業にママの悩みが増えてしまいますが、料理好き&得意な人にとっては何気ない事だと思います。
料理が苦手なママにとっては「どこで、何を、どうやって」取り分けていいのか?すらわからない。
個人差もありますが、幼児食になる頃が1歳半頃。
私は、この時期が一番嫌でした。
1歳半を過ぎると、自我が出てきてイヤイヤ期と重なるから。
工夫して作っても食べない。食べないからイライラする。の無限ループ。
栄養の事を考え、あれこれ考え作るものの、結局好きな物しか食べなかったり。
悩み① 好きな物しか食べない
好きな物は白ご飯、人参、大根、玉ねぎ、じゃがいも、かぼちゃ、きゅうり、トマト…野菜は比較的なんでも食べます。
あとは豚ミンチ(豚肉)、豆腐、バナナ…と好きな物を続けて話していきました。
悩み② 大人と食事を分けて作る(考える)のがとにかく大変
大人の食事と分けて考えるのが大変。
取り分けするも食材が決まってきてメニューを考えるのも一苦労。
大人の食事を考えるだけでも大変なのに、子どもの分をどうやって取り分けよう…と子どものメニューを考え出すと思考停止になる。
そんな時に私を救ってくれたのは、1歳半健診で出会った栄養相談の女性からのアドバイスでした。
上記の悩みを相談したところ、「じゃ、具だくさんみそ汁でいいんじゃない?」と予想外の答えが。
そして、理由にも納得する自分がいました。
理由① みそ汁はそもそも味噌を入れる前に煮込むので子どもにとっては食べやすく、大人も柔らかくても気にしないメニューだから。
確かに、味噌を入れる前に根菜類は煮込みます。
大人も柔らかい状態で食べますよね。
これは盲点でした。
理由② 栄養が豊富にとれる料理であること。
野菜、肉、豆腐と、タンパク質、脂質、ビタミンなど1つの料理でたくさん栄養を摂る事ができるのがみそ汁。
お肉というと、豚汁のイメージで牛肉や鶏肉をみそ汁に入れるイメージがあまりありません。
しかし、実際鶏肉はパサついた感じが無くなり子ども達でもたくさん食べてくれます。
葉物野菜も煮込むことでカサが減るので、量もしっかり食べられます。
理由③ 簡単だから。そして、一工夫するだけで家族で食べられるメニュー。
基本的には、切って煮込むだけ。いたってシンプルな調理で簡単。
しかし、みそ汁というと気になるのが塩分。
汁を飲ませる場合は「上澄みだけ…」とよく言われるけど、大人と同じ量の味噌で味がついたみそ汁の具はやはり気になる。
そんな時は、お味噌を2回に分けて溶くだけでいいよ。といわれました。
まさに、目からうろこ。
味噌は大豆と麹と塩からできており、タンパク質豊富な調味料だけど塩分が気になる。
そんな時は、半分ずつ味噌を入れ、1回目で子ども用。2回目で大人用。
とアドバイスを貰いました。
これまで、みそ汁を適当に扱っていたわけではありませんが、みそ汁って食事の中ではメインにはなりにくい献立。
大人目線ではどうしても2番手、3番手になってしまう。
けれども、子どもにとってみそ汁を具だくさんにする事でメイン料理になるということ。
その後、今日はもう考えたくない!!
簡単に済ませたい!!
という時は必ず食卓に出た具だくさんのみそ汁が出るように。
調理も簡単なうえに、実は大人も野菜がしっかり食べられるので、結果的に大人の体の調子も整っていく。
具材をいつもよりもプラスして、食べるスープとしておかずへランクアップ!
大人も子どもも嬉しい一石二鳥メニューです!!
大人は調味料で「ちょい足し」
幼児期の食事は、ママにとっては本当に悩みの種。
栄養は子どもに限らず大人にとっても大切です。
何より調理中に子ども用と大人用を分ける事が面倒、大変、分け方わからない。
と沢山のママが悩みます。
よく考えてみると、時短メニューの代表格であるカレーですら、大人用と子ども用に分けないといけません。
作る側にとっては悩むことが多いのが幼児食の時期です。
幼児食を作る時期は、1歳半頃から始まり、5歳くらいを目安に終わると言われています。
ママにしてみたら約4年も別の食事を作らないといけないのか…長いなぁ。と感じてしまいます。
正直、私も一番下の子の時はどうしようかと思いました。
上は食欲旺盛な小学生2人。
運動もしていたので周囲も驚くほどの食事量。
そんな小学生2人と1歳半の子の食事を一緒に作るのは本当に大変。
ある時、一番上の子が余った離乳食を食べた事がきっかけで、無理することなく食事の準備が出来るようになり、今でも続いています。
余った離乳食を食べると「薄っす!!」と味が薄い事に驚いていました。
でもその後に、「あ、でも味がする、ちょっと醤油かけたらイイ感じかも」と言い出しました。
これまでみそ汁の時同様、大人は大人。
子どもは子ども。と分けて考えていたので献立も自分で難しく考えすぎていたんです。
カレーも市販の子ども用ルーを購入して、お鍋を分けて…が面倒でした。
トマトを使用したハヤシライスにし、大人はトマトケチャップとソースをチョイ足し。
下の子には素材の味を。他の家族は素材の味を残した味付けを。
下味をつけるまで同じ調理をし、味付けだけ少し工夫する。
これで、考えるのが大変だった献立も解決できました!!
【参考レシピ】麻婆豆腐 4人分
~材料~
豚ミンチ200g、木綿豆腐200g、大きいトマト1個、玉ねぎ半分
〇砂糖小さじ1、味噌大さじ1、片栗粉小さじ1(小さじ2の水で溶く)
~作り方~
- トマトはざく切り、玉ねぎはみじん切りにしておく
- フライパンを熱し、豚ミンチと玉ねぎを中火で炒める
- 2にトマトと豆腐をいれる。豆腐は入れる時に手でちぎって入れるか木べらなどで小さくしながら入れて煮込む
- 砂糖と味噌で味付け、最後に片栗粉でとろみをつける
トマトの酸味がアクセントで、大人もそのままで美味しく食べられます。
チョイ足しする場合は豆板醤をどうぞ。
【参考レシピ】うどん餃子 4人分
※洗い物を減らす為、少し丈夫な袋(保存袋等)を使用します
~材料~
ミンチ(豚・合挽どちらでも)300g、うどん2玉、小松菜(ニラでもOK)1束
〇卵2個、片栗粉大さじ4、醤油小さじ2、塩コショウ少々
~作り方~
- 小松菜は食べさせやすい大きさに切り、電子レンジ600wで1分加熱
- うどんは1~2cmに切る(小さいほうが食べる時にバラバラになりにくい)
- ビニール袋にミンチと1の小松菜、〇の調味料を全て入れてよく混ぜ合わせる
※ビニール袋が薄いと破れてしまうので、保存袋など丈夫なもので行うとよい - 3にうどんをいれて軽く混ぜ合わせる。
- フライパンに油(分量外)をひき、4を中火で両面約3分程度焼いて完成
大人もそのままで十分美味しいですが、ポン酢やソースなどをお好みどうぞ。
家族みんなでホットプレートを使って焼いても楽しいです。
子ども達はうどんが大好きなので、基本はうどん。
ミンチと調味料の量を半量にして、たまには餃子もいいですよ。
【参考レシピ】スコップコロッケ 4人分
~材料~
ミンチ(豚、合挽どちらでもOK)150g、じゃがいも3個、
玉ねぎ半分、人参半分、塩コショウ少々、パン粉お好みの量、バター5g
~作り方~
- じゃがいも、人参は茹でて潰す(私は、シリコンスチーマーでレンチンです)
- 玉ねぎはみじん切りにしておく
- フライパンでミンチを炒め、玉ねぎを入れてさらに炒め、塩コショウで味付け
- 3のフライパンに潰した1を入れて混ぜる
- 器に3を入れ、パン粉をまぶし、バターを上にのせてトースターで5分焼いて完成
揚げずにトースターで焼くので、時短&ヘルシーで後片付けも楽チン。
大人もそのままでも十分美味しく食べられますが、ソースをちょい足ししてもOK。
ミンチが無い時はツナ缶でもおいしく作れちゃいます^^
子どもだから…と大人と違う献立を考える事で、ママの負担は重くなります。
献立を考える時間や調理時間、片づける時間も別に考える事で、全てが倍に。
子どもに大人が合わせるのも、なんとなく物足りない…。と感じてしまうかもしれません。
しかし家族みんな同じ食事ができると、子どもが食事を嫌がらず食べる事も増えました。
同じように悩むママ達に、「やってみたら??」と話したところ、実際に試したママからとても嬉しい声を貰っちゃいました!!
・自分自身が楽になった。
・子どもが「パパと同じ」「ママと同じ」と嬉しそうに食べるようになった。
・全部食べてくれるようになった。
・調味料でチョイ足しなので、すごく楽。
・辛い物好きの旦那さんには別メニューだったけど、これで解決しました!
など、悩みもたくさん解決されたので、私もとても嬉しかったです^^
【まとめ】
- 幼児食の時期は自我が出る時期と重なり、ママの負担が増える
- みそ汁を汁物としてではなく「おかず」の位置付けに
- 分ける作業を減らし、「調味料のチョイ足し」でママの負担が減り、子ども達の食べたい気持ちを引き出せる
【結論】
自我が芽生え始める1歳半頃から、少し落ち着きだす2歳半までの、「魔の2歳児」の時期は本当に大変。
「魔の2歳児」なんて…。と思っていましたが、実際に納得するネーミング。
大人だけの食事とは違い、子どもの食事の準備は本当に大変です。
離乳食で「食べもの」という存在を少しずつ覚え、大人と同じ食事ができるよう月齢に応じて食べ物に慣れる離乳食。
食事をすることを覚える幼児食では、ママの悩みも増えます。
そんな時、少し視点を変えるだけで同じ献立が全く別の献立に。
ママが一生懸命、家族の為に栄養バランスを考え、頑張って作ったご飯でも子どもの目線から見たら「なぜ、私だけ違うご飯なの??」「なぜ、僕は一緒じゃないの?」と感じるようです。
子どもってママと一緒が本当に大好きなんですよ♪
そんな時は大人の視点を少し変えてみましょう。同じ献立で夕飯の献立が作れるチョイ足し調理は工程のほとんどが大人と同じなのです。
分ける、別で作る事が無く調理時間の短縮に!!
そして、子ども達も「ママと一緒」「パパと一緒」ととても嬉しくなり、一人できちんと食べられる事も増えてきます。
それでも、なかなか食べられない事も時にはあります。
そんな時は「パパも食べるよ」「ママも食べてるよ」と教えてあげてください。
子ども達も「パパやママが食べているなら」と安心して食べられますよね。
忙しく疲れていても、家族の笑顔で疲れも和らぎますよ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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