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https://i1.wp.com/mantaroblog.com/wp-content/uploads/2019/10/baby_sango_utsu.png?fit=675%2C800&ssl=1より引用
近年「産後ダイエット」が話題に上がることも多いですが、きちんと理解しないと危険です。
年齢より若く綺麗な女性が多くなった世の中、「自分も早く元のスタイルに戻りたい」「メイクもして綺麗な姿で前の生活をしたい」と焦る気持ちはわかります。
女性は嫉妬深い生き物です。
結婚や妊娠も周りと競ったり、出産したら早くスタイルを戻したい。
そう思うことは素晴らしいですね。美しい女性は魅力的です。
しかし、ここではあえてSTOPといいます。
なぜなら、あなたはママになったからです。
大切な1人の人間の母親になりました。
出産は女性の体にとって多大なダメージを与えます。完全に回復するには1〜2年かかるとも言われています。
次の妊娠も18か月は避けることが望ましいとされています。特に出産後6週間は「産褥期」といわれ、体の回復にとても大切な時期です。
では産褥期を過ぎたからといって、元通りの生活を始めてしまって良いのでしょうか。
答えはNOです。
妊娠中に大量に分泌されていた女性ホルモンが、出産後には急激に減少します。
そのため自律神経が大きく乱れ心身共に不調を引き起こしやすいからです。
産後半年くらいは心身共に不安定な状態が続いてしまうのです。
女性ホルモンの分泌が妊娠前の状態に戻るには、約1年かかるとも言われています。
特に授乳をしているママは女性ホルモンの分泌が妨げられるので不安定な状態も長引きやすいのです。
今、あなたは赤ちゃんと笑顔で触れ合えていますか?
「なんとなく不安」「なんとなく寂しい」「なんだか疲れてる」「涙もろくなった」
このような症状が少しでもあれば、ゆっくりゆっくり体と心を休めてあげて下さい。
産後ダイエットなんてしてはいけません。
放っておくと「産後うつ」を招く恐れがあるからです。
産後うつとは
産後、数週間〜ときに数ヶ月もの間極度の悲しみや不安または絶望感などそれに伴う心理的障害が起きることをいいます。
- 不安
- イライラ
- 悲しみ
- 疲労感
私も今思えば、あれは産後うつだったのだろうと思います。
私は主人の転勤先の地で出産しました。
妊娠中からのひどい妊娠悪阻に加え切迫流産もあったため、絶対安静の状態で安定期まで入院していました。
そのため里帰り出産もできずに転勤先で出産したわけです。
妊娠中から貧血が度々あった私は出産時に大量出血をし、生死を彷徨いました。
輸血をし一命はとりとめたものの、慣れない育児の中でも貧血がひどく授乳と抱っことオムツ換えで精一杯でした。
実家の母が、1か月程食事の用意など手伝いにきてくれましたが、2か月目からは全てを1人でしなくてはなりません。
主人の実家も転勤先とは遠く、頑張るしかない状況でした。それでも赤ちゃんとの時間は幸せでニコニコ笑って過ごしていました。
しかし、赤ちゃんが寝ると自分は眠れず静まり帰った部屋で急に不安で寂しくなるのです。
離れた母に電話したりして安心を得ては次の育児に繋げるという状態でした。赤ちゃんが目を覚ましてギャーと泣くと、使命感か母親の性質か、元気満々の笑顔になるのです。
その気分のアップダウンで余計に疲れさせたのかもしれません。授乳の合間の睡眠がうまくいかずイライラもしました。
その矛先は赤ちゃんではなく主人でした。笑
よく耐えてくれたと思います。
不思議ですが、赤ちゃんとの時間はこんなにも幸せいっぱい夢いっぱいなのに、何がそんなに寂しく孤独で悲しかったか今はもうわかりません。
ただ当時は必死でしたので、それが産後うつだったのかすらもわかりませんが。
ホルモンバランスが崩れたせいです。
幸い育児は幸せな気分でできていたので、母乳の出は良かったのです。貧血を改善させる目的と体力をつける目的で、産後ダイエットを私はしませんでした。
ご飯を2人前くらいペロリと食べて、母乳をしっかり出して、いっぱい赤ちゃんに飲んでもらったら、しっかり痩せました。笑
母乳を出すのにママの体は1日600kcalも消費してるそうです。
ですからたくさん栄養を摂って食事をすることが何よりも大切だと私は身をもって体験しました。
おかげで貧血も治り、産後うつらしきものも断乳と同時になくなりました。
その時、初めて自分の体と心を両腕で抱きしめ「ありがとう」と言いました。
自分の体がこんなにも愛おしく、赤ちゃんにこれ程必要とされるママってすごい。
自信を持って言えます。
ママはとても美しく素晴らしい存在です。
産後うつにならないために自分自身を抱きしめる
産後は、なるべく心身共にリラックスできる状態を作りましょう。
慣れない育児で知らぬ間にストレスが溜まってしまうものです。上手く体と心を休めてあげる時間を作りましょう。
赤ちゃんや家族を抱きしめることはあっても自分自身を抱きしめることはなかなかないものです。
無償で働き続けてくれる体、いつもいろいろな気持ちを抱かせてくれる心を、ぎゅーっと抱きしめて「ありがとう」と言ってあげてほしいです。
respeto a ti mismoより引用
自分自身を抱きしめることで
- 不安が和らぐ
- 安心感を得られる
- 幸福感に包まれる
- 自分を大切にする気持ちが芽生える
- 幸せホルモン「オキシトシン」が分泌される
幸せホルモン「オキシトシン」の効果
- 幸福感、愛情、安らぎを感じる
- リラックスする
- 心拍数、血圧の低下
- 記憶力や学習能力が高まる
ホルモンバランスが崩れ、自律神経も崩しがちな産後こそ、赤ちゃんや家族や自分を抱きしめて、オキシトシンをたくさん分泌させましょう。
幸福感で満たされた結果、自律神経を整え、産後うつを防ぎ、回復も早く、更に母乳も出て痩せやすい体となるのです。
まとめ
産後ダイエットは本来必要ないのです。
- 無理をしないこと
- 自然な回復を待つこと
- 自律神経を整えること
- 体と心を休めること
- 自分自身を抱きしめること
これらが最も大切だと考えます。
結論
本来の女性の美しさは、人と比べたり人と競ったりして自分の価値を見出したり、優劣をつけたりするものではないと思うのです。
産後ダイエットも同じです。あなたは唯一無二なとっても美しい女性なのです。
自信を持ってあなた自身を愛して下さい。
私も、当時の私にこう言ってあげたいです。
「ママになったその日から1日も休まずに、よく育児頑張ったね。ママの愛情をたくさん受けて育ってる娘は今もこれからもずっと幸せだよ。」と。
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https://i1.wp.com/ikuji-balance.com/wp-content/uploads/mama-heart.jpg?fit=336%2C411より引用
最後までご覧頂きありがとうございました。
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